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借り物。授かり物。

1回目の抗がん剤治療を終えました。
正直に書きます。怖かった。
逃げる気持ちなど一切なかったけれども怖かった。

手術で悪性の腫瘍は取り除けました。
検査のデータ上は転移も認められませんでした。
何もない自然な身体に敢えて苦しいダメージを与えていいのか。
抗がん剤治療をしない選択肢もありました。
しかし、もし再び肺に再発をしてしまったら歌をうたうという授かったものは死去となります。

肉体は過去からの借り物だと思います。
借りたものは綺麗にしてお返しするのが道理です。
授かったものを綺麗にしてお返しするのが人生です。

点滴が始まる前に身体に語りかけました。
今はごめん、苦しく辛い思いをさせてしまう。でも、未来の為に授かったものを綺麗にお返しする為に受け止め共に戦ってくれ。と
待ち受けるものに勝ち、綺麗に出来れば全てのものを喜びに変えられます。

副作用すら味方にしてやる。
4回の抗がん剤治療と1年間の抗がん剤投与。
もっと苦しい思いをしている後輩たちがいます。
学んだものは使い切ろうぜ。
授かったものは大事にしようぜ。